こんにちは。実に久しぶりの投稿です。皆様、お元気でしたでしょうか?
さて、昨夜は少し雨が降ったおかげでちょっと涼しくなりました。いつもはセミの声すらも暑く感じられて、気が重くなるのですが・・そういえば、いつのまにか、ツクツクボーシの声が聞こえるようになりました。セミたちは早くも秋の訪れを間近に感じているようです。
さて、今年もお盆が近づいてきました。お盆? ああ、お墓参りね。お盆休みだからふるさとに帰省しようかなという方も多いのでは? でも、お盆ってご先祖のお墓にお参りするだけではないのです。では、本来のお盆とは何だったのでしょうか?
お盆とは本来「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、これは「逆さにかける」という意味で、どうしてそんな恐ろしい意味を表す言葉がお盆のもとになったのでしょうか。
お釈迦様のお弟子で目連(もくれん)尊者という方がありました。目連は十大弟子と呼ばれたすぐれた仏弟子のひとりで正しくは目犍連(もっけんれん)といいます。この方は非常に神通力に優れた人であったといわれています。こうなるともう超能力者ですね。ある時、神通力で亡くなったおかあさまがちゃんと極楽に生まれているかどうかを確認したところ、なんと、おかあさまは極楽どころが、地獄で逆さづりにあって苦しまれていたそうです。おどろいた目連は釈尊に救いをもとめ、伝授された秘法によっておかあさまを逆さづりから救い出しました。これが盂蘭盆会の由来です。
日本のお盆は英語では「Festival of the Dead(フェスティバル オブ ザ デッド)」と訳されます。お盆=フェスか?! なんかだいぶイメージがちがいますよね。
この辺りでは聞いたことがありませんが、全国では夏野菜(ナスやキュウリ)を馬にみたてて、ご先祖の魂がこれに乗って帰って来るなどという所もあると思います。
日本のお盆は仏教と日本古来の風習と中国インドの死に対する考え方が一緒になって成り立っており、それは迷信であるといちがいに否定もできません。
ただ、浄土真宗におけるお盆に対する考え方は、こちらに示されているとおりです。
お盆とはなんぞやと考えることで、亡き人に思いをはせ、今の私達の生き方について考えるきっかけになってくれたらと思います。
うちはお盆のおまいりは寺ではしません。父の代から墓経になっているからです。でも、8月18.19と永代経を勤めます。永代経とは亡くなった人の供養ということだけではなく、亡くなった人をご縁として、末永く仏法をつたえていくためのお勤めです。どうぞ、お参りください。
後継者がいなくておもりをする人がおらず、墓じまいをされるところも増えていますね。これから考えていかなければならない問題ですね。お寺がその相談相手になれたらと思います。
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